子供の頃からテレビで松田聖子や中森明菜といったもの凄いアイドルを観ていたオッサン世代の私にとって、「アイドル」という存在について考えさせられる作品だった。
80年代のアイドルは今のそれと比べると歌唱力が圧倒的に高く、たった一人で武道館を満員にしてしまう位の力があった。
みぽりん先生はそんな時代のスーパーアイドルを追い求めているんだろう。
かつてのアイドルたちは正に「プロフェッショナル」だったし、文字通り「神聖な存在」でもあった。
(さすがにウ○コなんてしないとは思わないが)
ところが今のアイドルはやたらと大人数で誰が誰やら分からないし(グループでなければならないルールでもあるのか?)、ハッキリ言って歌唱力も低い(と感じる)
しかも本作の様な「地下アイドル」という、アマチュアなのかプロなのかすらよく分からん曖昧な存在まで現れる始末。
そりゃあみぽりん先生もブチ切れるわい!
もうあの頃の様な輝かしいアイドルは現れないのか…。
あのラストシーンはそんな哀愁を感じた。
ただ、映画としてこんなに尺は要らなかったと思う。
結構マッタリしたシーンが多くて長いと感じた。
ところでこのジャケ。必死にホラー感を出そうとしてるが本作はそんなにホラーでも無いし、「衝撃のラスト10分」とやらも大してインパクトは無かった…。