このレビューはネタバレを含みます
唯一無二の愛が欲しいベニーの気持ちも、
一瞬の出来事で自分が壊してしまうと感じていても抑えられない苦しさも、
可愛い瞬間もあるけれど、恐ろしい瞬間の気持ちが勝るクラースの気持ちも、
どうにか助ける手立てはないかと誰よりもベニーに寄り添い動いていたバファネの涙も、
「自分なら救えるかも」とどこかで思い、森の中で本気で向き合っていたミヒャの行動も、
その一部分を見てきたし、感じてきた・思ったこともあったから、どの立場にも(この言葉ではないんだけど当てはまる言葉が見つからないので)共感してしまった。
手を尽くしたうえでの結果とは分かっているけれど、みんな優しいようで、みんな優しくないとも感じた。
唯一優しいのは、ミヒャの赤ちゃんかな?
「嫌われることを恐れて気持ちいいことだけをするのは、本当の優しさじゃない」と教えられた時のことを思い出した。
本っっっ当ーーーーに難しく、
本っっっ当ーーーーにエネルギーが必要なこと。
そして数日、数ヶ月ではなく、数年単位での変化(があるかもしれない)。
それでも、その爆発を良い方向に導く方法は何かなかったか、ずっと考えてしまう。
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ベニー役の、ヘレナ・ツェンゲルさんの演技がすごすぎる
やまびこの「ママー!」という叫びに全てがあった
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やる気ない→なくてもできる、はいいやり取りだと思った。別にやる気がないわけではなかったもんね。
似たようなやり取りした子いたな、と思い出した。離れた場所にいるけれど、忘れてないぞー!