『WONDA』以降注目しており全て劇場で観ているクレプスキュールフィルムの配給作品。
ベニーは今後良くなって大人になった時にこの社会で生きていくことはできるのだろうか。
個人的には結末は衝動的な死だと捉えたがこの解釈は誤りかもしれない。
最終盤で出てくる犬小屋は帰る場所がそこしかなく、この世界にベニーが生活できる居場所が無いことを示しているのだろう。
ベニーも悪気があるわけではなく、暴力行為に対する善悪の区別が認識できていないだけで、自分の欲求を叶えたい或いは他者の要求を拒みたいという、直接的な理由だけで動いている。
ベニーのようなイレギュラーな存在がこの世に誕生した時に周囲の人間は或いは社会はどのように向き合い支えるかは解決の方向性が全く見えてこないのがやりきれない。
