ポルりん

君と、徒然のポルりんのレビュー・感想・評価

君と、徒然(2019年製作の映画)
2.3
Episode1 .17歳と17歳


いるよねー、こっちが小説(旅のラゴス)を読んで世界観に浸ってる中、横でごちゃごちゃと猿のように喚いて現実に引き戻してくるカス。
いるよねー、こっちが小説を読んでいる途中に「面白そうーーー貸してーーーー!!」って言って、勝手に強奪していくクズ。
いるよねー、勝手に強奪した本で、彼女を寝取られた男の頭を叩いて、人の本をボロボロにするゴミ。
いるよねー、普段は悪ぶってるのに、いざこっちがブチギレると、生まれたての小鹿のようにヘナヘナになるヘタレチキン。


こんな感じの人をイラつかせるしか能がない最底辺の下等生物が登場し、主人公は元より視聴者もイラつかせる話(上記はmoenokiの体験談です)。

まあ、なんだ・・・本の件はまだいいとして人と交わした約束くらい守ろうぜ。
学生の内はまだ大丈夫なのかもしれないけど、社会人(特に自営業やフリーランス)になって約束を守らなかったら、えらい悲惨な目にあるぜ・・・。
いや・・・本当に・・・。


まあ、それはさておき、前半の不必要で過剰な舞台紹介や、しょうもない脚本など悪い部分ばかり目立つ作品ではあるが、間の取り方だけは評価に値すると思う。
本の件もいいのだが、何より後半の約束をダブルブッキングした下等生物と才女の件はなかなかに秀逸である。
役者の巧みな表情というのもあるが、適切な間により、下等生物の気まずさや罪悪感、そして思春期特有のどうでもいいプライドなどを、視聴者がナチュラルに感じ取れるようになっている。



Episode2.21歳と20歳


写真家が監督というだけあって、1カット1カットが絵になる。
今回は前の話と違い、不要なシーンがなく、全て物語上必要なカットで構成されている。
また、20歳が所持しているカメラの特性を活かした独特な編集や間など、映像に関しては文句のつけようがない作品。
ただし、脚本はダメだけどな・・・。



Episode3.31歳と30歳


相変わらず映像だけならいいんだけどな・・・。
本当、何の魅力もない脚本だな・・・。
それと、閉め切ってる車の中にいるキャラクターと車の外にいるキャラクターが、何故同じ空間にいるような音声なんだ??
車の窓が開いているならまだしも、普通はどちらか声が籠ったようになると思うんだけど・・・。
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