北マケドニアの小さな街が舞台。
美人でもなく太目のペトルーニャニは32歳。大卒なのにまともに就職も出来なかった。そんなペトルーニャニは十字架を手にする事が出来たら「1年間幸福に過ごせる」女人禁制の祭りに無意識に参加してしまう。
実際にあった話しを映画化。
本当は32歳の大人ではなく少女だったらしい。
十字架を獲得したペトルーニャを巡り暴徒化していく男たち。
恋人もいない、就職の面接では容姿をけなされた挙句にセクハラを受けたらヤケクソにもなってしまうだろう。
咄嗟に出た行動はあまりにも極端だが分かるような気もする。
マケドニアは男性優位の土地柄らしい。
神聖な祭りなのかもだけど、祭りごときに暴徒化していくなんて。
女性蔑視もはなはだしい奴らで。
頑なに十字架を渡さなかったペトルーニャが警察で事情聴取されながらも少しずつ変化していく。
ラスト、スッキリしたペトルーニャがいい感じだった。
テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督
