雑な設定の組み立て方の割に結末は落ち着くところに落ち着く。一方ラブストーリーパートは徹頭徹尾ベタすぎて必要性を感じなかった。
曲の良さ、以外のビートルズの人気と評価を決定づけるすべての要素が捨象されているので、コアファンが喜ぶ内容かは微妙。適当に曲をチョイスしといてデビューアルバムの名前はWhite Albumですと言われても、、という感じ。2019年にThe Beatlesの歌が初めて世に出たら世間がどう反応するかもう少し丁寧に描いて欲しかったが、そこらへんも曲の強さですべて押し切られている。
エドシーランが本人役で登場するが、登場シーンのほぼすべてが噛ませ犬ポジション。終盤この人の挿入歌が流れ、ビートルズの映画なのに余計だなあ、と思わせたところでエンドロールに大名曲Hey Judeのオリジナルが満を辞して流れ、結局ここでも引き立て役だったと判る。そんなほぼ侮辱に近い扱いなのにオファーを受けるエドシーランすごい。
