たからさんの映画レビュー・感想・評価

たから

たから

映画(290)
ドラマ(0)
アニメ(0)

アラジン(2019年製作の映画)

3.4

はじめに曲に関して。

Arabian Nights, Prince Aliあたりはパーカッシブでオリジナルより好き。

が、問題はアラジン、いやディズニー史上最重要ソングのA Whole New W
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.4

自分にとっては、目と耳と脳は幸せになるけど心は動かない映画だった。

直前に見返したインターステラーはそこが両立していたなと思う。TENETと同じく複雑な物理学を物語に落とし込み、それを文字通り異次元
>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.2

『海街diary』ばりに4姉妹役に旬な女優を詰め込んできたな、さしずめ樹木希林ポジションがメリル・ストリープだな…と思ったけど、よく考えたら4姉妹モノの本家本元こそが若草物語だった。

若草物語と赤毛
>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

潜入捜査という嫌でもハラハラしてしまうプロットのおかげもあり、社会批評が良い具合にエンタメに落とし込まれてる。
潜入捜査のクライマックスは特に、手に汗握る展開であると同時に人種差別・警察への皮肉が強烈
>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

2.7

男の登場人物二人の描写が浅過ぎるというか、端的に言って馬鹿すぎて冷める。セリフ回しやストーリーも現実味を感じなかった。Netflixオリジナルにありがちな映画の印象。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.3

観たの4ヶ月以上前だけど未だに結構細かいところまで覚えてる程度には好き。

“ミッドサマー”の本編もさることながら、オープニングが音楽やら間の取り方やら何から何まで最高に不穏で良い。タイトルバックが出
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.7

初めにミッションのルール説明を与えられ、様々なトラップを潜り抜けゴールを目指す、ゲームばりの親切設計な展開。主人公のパーソナルな情報が最後までほとんど与えられない。三人称視点の映画だけど、実質一人称視>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

3.8

GoTではカルト宗教の教祖だったジョナサン・プライス、同じ聖職者役なのにすっかり毒気が抜けて見た目もフランシスコそっくり、演じ分けがすごい。
アンソニーホプキンスとW主演とか、普通ならもう片方の役者が
>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.2

・音楽が素晴らしすぎて既に名作。
・ラストはちゃんと泣けて良かった。ノスタルジーで泣かせに来られると感情移入不可避。見てるもの自体は謎のモダンアートみたいなモンタージュなのに泣けるのがまた良い。
・鼻
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.8

ほっこり感動物語みたいなトーンだけど普通に心が折れたし個人的には全然ハッピーエンドに思えなかったので、最後の方は映画のノリについて行けなかった。なんならジョジョより自分の方が引き摺ってる。あの見せ方は>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

面白すぎてぐうの音も出ない。ジャンルの垣根を飛び越えるオリジナリティと、間違いなく予想の斜め上なのに、決して脈略を失わない絶妙なストーリー展開が際立ってる。

気軽に観れるエンタメ性とじっくり考察した
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.1

一つの綻びをきっかけに瓦解していく家族を淡くじんわりと描く演出に日本的情緒を感じる。伏線の張り方もわざとらしさがない。

この家族が間違いなく共有しているお金で買えない幸せが、万引きという即物的な行為
>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.5

身分違いの恋愛ものと、ハリウッドのラブコメで考え付くすべてのクリシェを良くも悪くも一つずつ丁寧に拾ってるので、ベタで置きに行ってる作品と捉えるか、安心して観れる作品と思うかは人による。ただ、女性政治家>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.3

Midsommarの監督の、怖いお爺さんが物音立てたら殺しにくるやつだと思って観たら色々間違えてたことに気づいた。

タイトルが出るまでのつかみは凄くいい。が、音を立てたら死ぬ状況で子供産みだして冷め
>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

イギリスの方が統計的な格差は大きいかもしれないけれど、少なくとも劇中のように近所との交流やフードバンクなど、相互扶助や民間の福祉が根付いている。翻って日本を考えると、貧困層は『万引き家族』の家族のよう>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.0

当時のブラックカルチャーを知る上での教科書的映画だけど、扱う社会問題は皮肉なほど普遍的。Black Lives Matterを30年前からシニカルに描いている。

主演がスパイクリー本人って観終わって
>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

4.0

あらすじから既に泣ける反則テーマ。
おばあちゃんが孫思いで働き者で一族を束ねる大黒柱という期待通りの人物像で良かった。

そこまでして隠し通さなくてもいいのでは…と思える余命を伝えないという一家の選択
>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.2

主演二人の演技が圧巻の一言。
アメリカの離婚裁判は恐ろしい。

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

TVシリーズで1シーズンかけてしっかり掘り下げられる勢いの密度の濃い登場人物とエピソードが90分に詰め込まれている。高校生の頃はこんな風に目まぐるしく喜怒哀楽に満ちていたな、と思わせてくれる。

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.5

ストーリー的には特に捻りもなく、予想通りの展開。思ったより人を殺す前と後で人格が変わるわけでも、心が壊れていく過程が描かれているわけでもなかった。

ホアキンフェニックスの怪演は見応えがあるけれど、ダ
>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.5

雑な設定の組み立て方の割に結末は落ち着くところに落ち着く。一方ラブストーリーパートは徹頭徹尾ベタすぎて必要性を感じなかった。

曲の良さ、以外のビートルズの人気と評価を決定づけるすべての要素が捨象され
>>続きを読む

>|