sumicco

風をつかまえた少年のsumiccoのレビュー・感想・評価

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)
3.8
マラウイという
アフリカの小さな国の小さな村を
干ばつから救ったのは
14歳の少年。

実話ベースの映画です。


学校に通ってはいません。
けれど
自転車のライトが点灯する仕組みから
ある閃きを得るんです。

電気を風から作ってみせる、
その一念で。

知識がなぜ必要なのか
改めて考えさせられる作品であるとともに
すべては信念についてくるんだ、と
そこも重要なポイントでした。


うちの息子たち含め
なぜ学ぶのか、
なぜ何かを大切にするのか、
なぜ何かを信じなければいけないのか、
自信とは、貫くとはなんなのか、
次世代にちゃんと伝えるのは難しくて。

大人の常識で
少し硬くなってしまった頭では
与えてやることばかりが親の愛情であり
教えてやることばかりが
親の責任のような気がしてしまうけれど。

子どもだって
与えることや教えることが
糧になるんですよねえ…

"ない" からこそ
湧く力も "ある"。


これを教材にして
「この少年を手本にしなさい」と言う前に
この親や村人たちから
先に何かを学べる親にならなければなあ。
sumicco

sumicco