ぽんぽこ

男はつらいよ 寅次郎恋やつれのぽんぽこのレビュー・感想・評価

3.7
吉永小百合、2回目です。
えっ!離婚したって事?と早合点してましたが、死に別れで何故か納得しました。
清純派な美人の吉永小百合が離婚ってイメージは違うなぁと思ったので。
大原麗子の小悪魔な魅力なら、離婚さえも似合う気がする。EPO の歌♪
う、ふ、ふ、ふ、のように。

寅さん、とらやへ帰るやいなや、聞くと島根県の宿で今、番頭をしていて夕食後に皆に重大発表をするというもんだから、皆が早合点していよいよ結婚するのかと思いきや、近くの窯場で働く絹代さんという旦那が蒸発した子持ちの女性を好きになったと言う。まだ告白もしていないというので、紛らわしいと、とらやで大喧嘩。
とりあえず、絹代さんに会って欲しいとタコ社長とさくらだけ連れて行くも、旦那が帰って来たと、呆気なく失恋します。
寅さんだけ残り,津和野でうどんを食べている所に歌子とバッタリ再会します。
スマホで変換ばかりで、字を書く機会がめっきり減ったので、歌子の歌の字がゲシュタルト崩壊じゃないけど、不安になり紙に書いたら、ちゃんと書けてホッとしました。何の話やねん…。
歌子は、窯場に嫁ぎましたが旦那が病死して未亡人になり、今は図書館の職員をし、旦那の実家に姑と小姑と暮らしているとの事。姑が図書館に電話したら、3時で早引きしたとか、小姑が外出してるから、夕飯の用意はあなたがしろやら、ちくちくとイビリます。今だったら、「わざわざ電話で確かめるな!あんた一日中家居るんなら、健康やし、ご飯作ってや!」でしょーね。
寅さん、どことなく薄幸な歌子に後ろ髪引かれつつ、柴又へ帰り、後悔してる所へ、歌子登場。
歌子は、小説家の父が、葬式にも来なかった、冷たいと会いたくないのでとらやで下宿します。さくらが父親に挨拶へ行くと、口下手ながらも誠意は感じるさくら。
とらやで歌子の買ってきたケーキを食べながら団欒中、他愛もない会話で笑い転げる姿を見て寅さんは津和野で肩身が狭かったんだろう事を察する寅さんの優しさ。。。
なんだけど、寅さんが淹れたコーヒーが変な味だったのか、皆が眉を顰めるのが面白かったです。
さくらが気を利かせてまたもや歌子だけ家に呼んだ時の寅さんの膨れっ面が、分かりやすくて可愛い。
寅さんが父親と歌子の不仲を聞いて父親に会いに行きます。宮口精二さんって知らないですが大物そうな方です。
物怖じしない寅さん、言いたい事言って帰ってきたらとらやの皆に差し出がましいと叱られている所へ、お父さんが来て、娘と再会し、不器用ながらも、娘の事を大切にしている姿に皆が涙します。
父と仲直りし、実家へ戻りそこへ寅さんが訪ねると、浴衣を着た歌子が。
二人で打ち上げ花火を見つめながら「浴衣、きれいだね。」と呟きます。
和服姿が似合うのは、やっぱり日本美人の証ですね。

ラスト、子供達と忙しくも充実した日々を送る歌子。
海水浴場で絹代さん一家と遭遇。

永遠の清純派、吉永小百合がマドンナの場合、新しい男ができたから、失恋って俗っぽいパターンは、生々しくてイヤですもんね。
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