ガシソレ

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコのガシソレのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

絵本の世界を股にかけるすみっコぐらしたちの話だが、一個一個のエピソードが全く面白くなかった。

とにかく脚本が適当で意味不明。
すみっコぐらしたちが絵本に吸い込まれた理由からして良く分からない。なんか怪物のシルエットみたいなもんがあった気がしたけど、それの正体は最後まで分からなかった。

すみっコぐらしたちが物語の登場人物を演じさせられるのだが、楽しそうな訳でもないので「嫌ならやめれば?」と冷ややかに見てしまった。

オオカミが赤ずきんちゃん演じるとんかつを襲い、「食べちゃうぞ!」と言うととんかつに「食べて」と返されると何故かオオカミがひよって食べなかった理由も分からなかった。

ナレーションの説明やらツッコミも面白くない。
最後、絵本から脱出するがらくたのバベルの塔を作る前に「お手柄だね」と言うのだが、塔を作る前なので実際作れるのか、仮に作れたとして絵本の世界から脱出可能かまだ分からない状態で褒めるのは勇み足だと思った。
冒頭のお化けが暗闇を覗いて怖がるシーンで「怖いの?お化けでしょ?」とか言うのも、そんなことはいちいち言わなくても伝わってるので蛇足。
ナレーションがつまんなくて効果的ではないので、すみっコぐらしたちが普通に喋れば良いのにと思った。

最後、ひよこが絵本から出れない様子を見ても全く可哀想とは思わなかった。もともとひよこは絵本の住人だしそっちの世界の住人たちと上手くやれないのはひよこの人間性の問題だと感じた。

ひよこが泣きながら塔を倒れないよう支えてる時の、すみっコぐらしたちとの交流を描いた回想シーンも薄っぺらくて「はあ?」と思って見た。

子供だましな映画だと思った。
ガシソレ

ガシソレ