ほんの数年前のことを実名で映画化できたことが、とにかくすごい。
これは映画という手段を使った、世界中のセクハラ加害者に向けた告発文なんだと思う。
世の卑劣なセクハラ野郎全員に観せてやりたいけど、そういう奴らに限って「俺はここまでじゃないから大丈夫」とか言って、観せても無駄なんだろうな…。
映画としては実名ゆえか、全体的に淡々と進んでいくのがリアルな一方、もう少し人物の内面が見たかったという物足りなさも。
性的被害の苦しみやおぞましさを、マーゴット・ロビー一人に背負わせすぎて、フィクションパートが若干浮いていた気もする。
