「"セクハラ"という問題に対して、女性3人が力を合わせて立ち上がる」というのが本編を観るまでに私が持っていたイメージ。実際には、「主に3人の女性がそれぞれの問題に立ち向かっていくもの」だと本編を観てから感じた。
個人的にはエレベーター内で3人だけになったシーンがかなりお気に入り。特に何も台詞がないのに、それぞれの感情が読み取れる、とてもテンションが上がった。
また、Twitterのツイートが画面下に次々と出てくるシーン。昨年公開の『search/サーチ』を不意に思い出し、映像の魅せ方も新しいと感じた。
なんといっても1番はラスト。ようやく女性陣が勝利して体勢が良くなると思った矢先、ビルがまだいたことに…。この時点では思わず「あちゃー汗」と思ってしまう。けれども、シーンは変わりグレッチェンと弁護士のやりとりに。「今回の件を今後使うことはない(ここが少し曖昧です)」という同意書にサインを求められるグレッチェンが一言、「それはどうかしら」、そしてエンドロールへ。最高のラストだった。
この後ビル・オライリーが逮捕されるという実話を完璧に繋げた終わり方、もともと実話を知っていた私は鳥肌が立った。
個人的には"セクハラ"に対してあまり関心や意見を持たない男性にこそ本作を観てほしいと思った。
