デッカー丼

スキャンダルのデッカー丼のレビュー・感想・評価

スキャンダル(2019年製作の映画)
4.2
マネーショート、ヴァイスのアダムマッケイが如く、痛烈な切り口と緩急のはっきりした見応えのあるカットの数々。
あのジェイローチがだ。銀河ヒッチハイクで鬱病のAIが宇宙を救う、とんでもストーリーを撮った男が?!と目を疑った。

ハーヴェイワインスタインでのセクハラ騒動がニューヨークタイムズで吐露され、ハリウッドに激震が走りMetoo運動が起こったのも記憶に新しい。アメリカのニュース界にも同様の動きがあった。FOXといえば視聴率No1を誇るアメリカの保守派メディアであるが、会長ロジャーエイルズがニュースキャスターの1人に訴えられる。誰しもが訴える=職を失う&恥を晒すと分かっていながら声を上げた勇気ある事件だった。
ただ本作のラストにあるように、本質は何も変わっていない。ヴァイスと同じように諸悪の根源の根は深い。

そしてカズヒロさんの本人とめちゃくちゃ似せてるメイク!あれはもはや特殊メイクのレベル。カズヒロさんは日本のメディアのやりようが嫌でアメリカ国籍にされたようで、英断だと思います。

マーゴットロビーの通過儀礼のシーン、BGMが一切なく、重苦しい雰囲気の中太ったジジイの前でスカートをあげなければならない気持ち悪さと恐怖は男でも理解出来る。
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