煙草と甘いコーヒー

パリの家族たちの煙草と甘いコーヒーのレビュー・感想・評価

パリの家族たち(2018年製作の映画)
3.5
詰め放題の袋に、目一杯お菓子を詰めて満足してしまったような、、、


▼以下、ネタバレ含む▼

パリの家族たち、というから、てっきり家族群像劇なのかなと思いきや、母親たちとその娘たち、そしてその娘たちは母親になっていたり、そうではなかったり。そんな女たちが、母の日がらみで展開される女性群像劇だった。

原題:La fete des meres

は、フランス語で「母の日」とのこと。

邦題、ズラしすぎちゃってんじゃん 苦笑


それはさておき、フランスが舞台の女性群像劇なので、人間関係についていけきれなかった(ん、小児科医?) 苦笑

すごくいい映画感を醸し出しているのだが、登場人物が多い分、それぞれの描かれ方が浅く、ダイジェスト版のような感じだったので、ドラマ向きかなと。



中国人女性が怖い、というか異質。

もうちょっと優しく描いて欲しかった。原因は、演技のせいかもだが。



会食の場所で、赤ん坊に母乳を飲ませようとする母親の配慮の欠如に苛立ち、自分も片方の乳房を出したシーンは切なくも痛快。

あと、認知症が進んだ母を施設に預け、食事後に見送る三姉妹も。

この2つのシーンは特に良かった。