煙草と甘いコーヒー

とらわれて夏の煙草と甘いコーヒーのレビュー・感想・評価

とらわれて夏(2013年製作の映画)
3.0
ヘンリー、なんで?


▼以下、ネタバレ含む▼

今すぐにでも旅立たなければならないのに、なんで階段登ってった?

まるで、時間稼ぎをするかのように、、、

ヘンリーは、土壇場でフランクを裏切った?

いや、その後のヘンリーの反応を見ても、警官たちがやってきたのは意図したものではなさそうだし、、、

果たして、ヘンリーの心境を、自分はどう受け止めればいいのか、、、

イマイチわからず。(考え過ぎなだけかも)


あと、フランクが昔と今で別人格のように思えてならない。

昔、妻に浮気され、生まれてきた赤ん坊の父親が、フランクではなく浮気相手の男だったことを知り、カットなり突き飛ばして、打ちどころが悪く殺してしまった、、、

そんな当時のフランクはどこか頼りなく、小物な感じで、ややイラッとさせるところがあったが、脱獄後の彼は、冷静沈着でワイルドで頼もしく、「本当に同じ人物?」と思えるほどだった。

当然、裁判やムショ暮らしで人間不信になったり精神的にタフにならざるを得なかったのかも知れず、結果的に別人のように変貌を遂げることになったのかも知れないが、その過程や変遷はいっさい描かれることはなく、、、


ケイト・ウィンスレットの境遇や演技、変化していく様は見事だったのだが、先の二点が気になってしまったため、どうしても評価が下がってしまう。

そんなモヤモヤに、とらわれた春だった。


ちなみに、

原題の“Labor Day”はアメリカの祝日のひとつ、「労働者の日」で9月の第1月曜日、とのこと。

それで、Mondayじゃなく、Tuesdayが学校が始まる日になっていたのね。って知らんがな。となるので、邦題、お見事!