浅田家！の山Qのネタバレレビュー・内容・結末

良い意味で豪華なキャストを感じさせない素朴な映画。
自由すぎる弟二宮と真面目な兄妻夫木の諍いがメインなのかと思ってたが、意外にもそういったシーンはなく、ただただひたすらバカみたいに仲の良い家族が描かれていた。
途中の震災エピソードも予備知識なかったので、寝ても覚めてもを初めてみた時と同じく良い意味で意外だった。
後半のお父さんが亡くなった子役が○
お父さんは常に撮る側だったから写真に写っていないのくだりはちょい泣けた。
前半の家族でアホな写真撮りまくるところで、レーサー憧れの妻夫木が車に乗らなかったのは、わざわざお願いしてまで撮りにいっているにしてはリアリティがなく、ウケ狙いであえてそうしてるだけならいらんシーンだった。
黒木華との同棲生活も中途半端で恋人なのかよくわからず、やらない関係の同居人にみえてしまってどちらにしても不自然であった。
二宮の腕の刺青もストーリーに直接必要だったのかなと思ったら実話だったらしく、モデルの写真家が入れてたのでそこは納得。
実際の写真家のホームページに掲載されてる消防車の写真とエンドロール後の病院写真をみると、劇中の写真の再現度の高さが伺えた。
写真のことよくわからんながらも流石にほんまモンの写真の方が凄いのは伝わった。
過去作の湯を沸かす同様にラストカットにリアリティの無いオチで終わらすのがこの監督ならではなのかなと思った。
北村有起哉のくだりでも軽く泣いた。