中野量太監督ということでそこそこアベレージの作品であろうことは予測できたが、ファミリーコメディドラマ路線に唐突という感じで3.11東日本大震災エピソードを挟みエレジーヒューマンに急転回!
その線でまとめるかと思いきや、先のコメディ路線にまた戻り、そこから震災現場における「ファミリー写真」へとない合わせ、コメディで〆としまとめ上げる構成と演出に少なからず感心。
実は3.11エピソードとなった時、軽く雑に扱わなければいいがと懐疑的気分になったのだが、懸念は杞憂となり、それどころか事象の重大さも描きつつ、本筋とバランスよく交錯させていたのはお見事でした。
中野監督は本当にバランス感覚がいいんだね。