変態性と過度な母性信仰は鳴りを潜め、泣き一辺倒ではなく笑いも多用する正統派の家族映画に仕上がっていた。題名通り、浅田家で始まり浅田家で終わる綺麗な構成。20〜30代まで違和感なく演じるニノに脱帽。物足りない・惜しい部分はあるが、商業作品としては良い塩梅ではなかろうか。主要の女性キャラは勝気な「お母ちゃん」で、中野監督らしくて嬉しくなった(褒めてます)抑えた演技をするニノは本当に良く、オールスターキャストの中でも一際輝いていた。推しの菅田くんもオーラを消した演技がスバラシィ。終盤の泣き所で、急に感動的な音楽と子役の説明台詞が始まるのはノイズ。。
