ロアー

ラストナイト・イン・ソーホーのロアーのレビュー・感想・評価

3.8
ライト監督とレフン監督に対して「なぁ〜俺と同じオタクだったのに、何で急にオシャンティになっちゃったんだよ〜どうしたんだよ〜」と言う気持ちが未だに拭えないでいるロアーです。
今作に関しても「ライト監督までレフン監督の「ネオン・デーモン」みたいなオシャンティな映画撮り始めちゃったよ〜え〜ん」ってピーピー泣いたんです。

いやいや分かってます、凡人が仲間意識持つような人たちじゃないことは。2人とも天才だと思ってるから。でもどっちの監督もオタクはオタクじゃん。めっちゃ才能ある天才的なオタクだったじゃん。
それが最近とっても洗練されてしまって、何だか置いてきぼりになった気分で拗ねてるだけなんで、放っておいて大丈夫なやつです。ぐすん(かわいぶってみた)

ちょっと拗ねてしまったものの、ネオンが怪しくも美しいソーホーの街並み。60年代のゴージャスなファッション。そして絶対に期待を裏切らない監督の音楽センス。どれも大好物なやつでした。ところどころにクローズアップショットが使われていて、いつもの監督らしいメリハリのあるスピードが感じられたのも良かったです。

サンディを演じるアニャちゃんは、めっちゃ目が大きくて髪型もドレスも何から何までお人形さんみたいでめちゃくちゃ綺麗でした。あ〜私も夢の中でアニャちゃんになってみたい!!!
と、それだけ褒めておきながら、エリーとサンディどっちかと付き合えるってなったら、私はエリーを選びますけど?それが男心ってもんじゃないですか?男じゃないけど。

そんなキラキラ映画でもホラーなのでまあ幽霊が出てくるんですけど、なんかもう史上最悪の幽霊でした。絵面が嫌過ぎてホント悪夢でしかない。嫌過ぎる。アニャちゃんが綺麗だったことだけが救いでした。ほんのワンショットなのにアニャちゃんの衣装が毎回変わっていて、それぞれの衣装をもっとじっくり観たかったです。

お話に関しては、途中から完全に展開が読めてしまったものの、好きな展開だったのでしらけるどころか「好き〜好きだよそーゆーの!よっしゃこーい!」って心の中で叫んでました。テーマが感じられたのも良かったし、終わり方も好きでした。

でもさ、ひとつ言いたいんだけど、あの時の字幕出すの早過ぎなかった?2回目の字幕だけで良かったのにね。
ロアー

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