NEMO

ラストナイト・イン・ソーホーのNEMOのレビュー・感想・評価

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 60年代のショービジネスを題材にしたホラーということで、エドガー・ライト本人の趣味趣向からしたら自虐(?)的な構成の作品になっていると思うけど、監督の趣味にあった舞台設定、小道具ということでかなり効果的にホラー演出になっていて、かなりよかった。レコードの針飛びとかネオンとか、視覚的にも音響的のもこえーという。
 エンタメ演出がうまい監督だけあって、不快な映像、演出させても一級品ですね。怖いもそうだけど、"いたくない""見てたくない"っていう気分にさせる映画で映画館で観れて凄い良かったです。没入感を感じました。
 性に関するホラーっていう認識があるからだとは思うんですが、冒頭の男性からの不快な目線というか、何も起こらないけど不穏な感じもたまらなかったです。
 アクションシーン始まると、センスいいけどコミカルなこれまでのエドガー・ライトが見え隠れしてちょっとうれしい気持ちになったけど。

見る前は、アニャ・テイラー=ジョイが気になってたけど、見てみるとトーマサイン・マッケンジーがすごい良かった。田舎から出てきたばっかの垢ぬけない感じ(どう見ても美人だけど)、金髪に染めたところ、垢ぬけたシーンも見ていて違和感ないというか成立感がすごかった。
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