最近の映画では、「ティファニーで朝食を」が搾取される女性像のアイコンになっているのが個人的に面白いなと思います。(マトリックスレザレクションズでもティファニーという呼び名が出てきましたね。)
この辺りの前提知識があると冒頭シーンに皮肉さを感じられてより楽しめるかなと思いました。
内容は、ベイビー・ドライバーの監督版シックスセンスといった感覚。
序盤の音楽と共に60年代を駆け抜けるキラキラした疾走感、最高でした。それとは反対に、主人公が焦がれる60年代のエンタメ業界の裏にあった生々しい現実は、現代のハリウッド業界にも通じるところがありますね。
輝かしい世界とこのような搾取は切っても切り離せない関係なんだろうか、なぜ現代でも搾取が横行しているのか、と考えてしまう作品でした。