カイト

ラストナイト・イン・ソーホーのカイトのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

2021年ベスト映画。
現代と60年代のロンドンを舞台に2人の少女が時代の闇に取り込まれていく様子をエドガーライト監督が当時のロンドンカルチャーを完全再現した怪作。
本作はとにかく音楽が印象的だった。特に冒頭のA World Without Loveに合わせて愉快にダンスする主人公で完全に引き込まれた。
主人公がロンドンに移り、環境に飲まれていき、それに伴って、ストーリーや展開が大幅にシフトする要所で音楽が効果的に使われていて本作の世界観に浸れたのだと思う。
本作はサイコロジカルホラーとして、純粋に楽しむことも出来るが、当時のロンドン繁栄の影となっていた犠牲にフォーカスしていて現在にも通じるものがあり、監督の問題提起となっていたと感じた。
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