このレビューはネタバレを含みます
全体的な演出や画は好きだし音楽も良い。怖すぎずジャンプスケア過ぎずな程よいホラー感も良かった。が、展開はかなり微妙だし期待していたものとは違っていて、「なんでそういう話の流れになる？」と納得できない部分が多くてハマらなかった。
結局母親ってなんだった？母親が狂って自殺した話必要だった？
結局エリーの能力ってなんだった？
ババアがサンディだったのはあまりに伏線なさすぎない？
エリーがサンディを救おうとするのは分かるけどついさっきまで殺す気満々だったサンディが急に死にたくなるのは無理ない？
仮にも知り合いハサミでぶっ刺そうとしたエリーが最後皆から受け入れられてるのは都合良すぎない？etc
野暮かもしれないし意図して描いていないのかもしれないが終始モヤモヤ。
そもそもの話、あんな訳の分からない体験をしたエリー本人がサンディやジャックのその後に固執するのはまだ分かるけど、観る側からしたらそんなのどうでも良すぎるんですよね。「ババアが実はサンディでした！」と分かるシーンも全然スッキリしない。車にハネられたおじちゃんのシーンもそんな感じ。そもそもサンディやジャックが生きてようが死んでようがどうでもいい。
悪夢や恐怖体験でただただ少女が狂うだけのホラー作品か、追体験から真相を追い求めるミステリー作品か、どちらかに方向性を絞った方が良い気がする。どちらにも振り切れておらず中途半端な作品だなと感じた。
