終始、男の人の目線が怖くて、いつ襲われるかわからない恐怖にハラハラさせられ、最後までノンストップに引き込まれました。
ファッションも音楽も街の風景も、華やかで憧れをもつようなものばかりだけど、その裏にある必ずと言っていいほどに汚い部分があって、ただただ生きづらい人間の世界なんだなぁと実感してしまう。
本当はそういうダークな側面は見えなかったり無視したりできてるけど、それがダイレクトに見えてしまうのがエロイーズだったんかな。べつに、エロイーズ自身は男性被害に遭ってるわけではなく、むしろ同性にいじわるされてるくらいだから、単純に性搾取の話ではないでしょうから。
あくまでも非現実な世界観のお話なので考えすぎるのも良くないとは思いつつ、若干ラストの二人の関係が変化したところなどきちんと理解できず。
ただそれでも二人が人差し指を重ねたラストは、とても爽やかな気持ちになれたし、それが1番印象的でした。
