このレビューはネタバレを含みます
・WWⅡ末期の英国のある島でグレースは夫の戦地からの帰還を待ちながら二人の子どもと3人の使用人と暮らしていた。しかし屋敷に誰かいるような気がしてならない。
実はグレースは二人の子どもを殺して自殺しており、使用人たちは半世紀も前に結核で死んだ幽霊だった。
・展開が分からずもどかしい気持ちで見ていたが、段々と「誰かが幽霊なのだろう」と予想がつき、では誰が?という核心に導かれる。
それまでがちょっと長いんだよな~。って、しっかりだまされたんだけどね。住人と幽霊、逆かい!って。
・中盤のオカルト展開はベタだけど怖がらせてくれた。
・孤島での孤独、夫がいないつらさ、致命的難病を抱えた二人の幼い子どもを育てる重圧と悲しみ、虚無感…そういう超絶ストレスに絶えられずグレースは気がふれてしまったのでは…と勝手に想像して悲しくなった。まあ子ども殺しは許されざる行為だけど。
・二コールの美しさとスタイルに惚れ惚れする作品でもあった。