パンドラム式洗濯機は、話が二転三転して主人公達の記憶に詰まった汚れをクリーンにしてくれます(^^)
個人的にはオチも踏まえて、割と傑作SFの部類に入る作品。
人口爆発により、資源や食料難に陥った西暦2174年の地球。
人類は地球と似た環境の惑星タニスを発見、移住を計画。
船内で冷凍睡眠から目覚めた2人の宇宙飛行士。
長期間の冷凍睡眠の影響で記憶を失っており、自分が誰かや任務すらを忘れている状態。
他の船員の姿は見当たらず2人は広い船内を手かがりを求めて、散策を始める。
ちょいちょい小出しにされていく真実や現状が、かなり引き込んでくる。
巨大すぎる船内に隠れながら生きる者やその生存者を食らう謎の生物。
閉鎖環境においてパンドラムという精神疾患にかかり狂人となる人間。
既に出発した地球は消滅し、救助など一切こない事実。
色々盛り込み過ぎじゃね?って思いきや、伏線としては見事で、ラストのオチでハッとさせられるという良作。