マーベル作品ということを考えなければ、ある程度楽しめた。特に前半部分はよかった。
特に心理的、肉体的に抑圧されていた人間が世界に対して抱かざるを得ない憎しみというテーマは、どうしても新自由主義の問題について考えさせられる。
けれど、やはりマーヴェルには普通以上を期待してしまう。
特殊メイクのあまりの陳腐さやスローモーションを多用しることで安っぽさを強調してしまっているバトルシーンも残念。
勝負がついた後の、マウロの突然の過去の思い出話にも興醒め。
ダークヒーローに共感をさせることの難しさはわかるが、安易にホラーテイストを持ち込むのはどうなんだろう。