これは凄いドキュメンタリーだ。エドガーライトのセンスがまず爆発してる。軽いタッチで見やすくする工夫があちこちに。でも見ているうちに感動で胸がいっぱいになる。それって最高の映画だ。
アートとポップミュージックの両立の難しさについて考えたことのある人なら、何かしら感じるところがあるはずだ。商業主義に陥らずに自分のやりたいことをずっとやり続けるという奇跡的なことをスパークスはやってみせる。本当の意味でポップミュージックの凄みを見せつけてくれる。
全くスパークスの熱心なファンでない自分がこれだけ持っていかれたことに驚く。何度でも見たくなる本当に良質な作品。
何がいいって、浮き沈みはあれど、兄弟が仲良さそうで、所謂ロック的罠に陥ってないところ。ユーモアを持って、健康に気を遣い、ただただ音楽のことを考える。楽しそうに人生や音楽に向き合っているところが最高。そして２人のチャーミングさに胸を持っていかれる。
