浪川リオン

モービウスの浪川リオンのネタバレレビュー・内容・結末

モービウス(2022年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

結局自分の尻拭いをしてるだけなんで主人公の行動を応援したくなる気持ちが何もわいてこなかった。当たり前の事をしてるだけ、というか。チープだけど、ヴィランにはコウモリ血清を培養して吸血鬼軍団を作る事を仄めかすくらいの事をしてもらわないと主人公が敵役を倒すための心情を後押ししてあげられない。

金目当ての傭兵なら何人もブッ殺していいという倫理観が謎。彼等だって自分のできる仕事してただけだし、伴侶や恋人、子供なんかもいたかもしれんのに。頭の中でヴィンランド・サガの"蛇さん"が「そいつにはそんなにも生きる価値があるのか!!! 死んだ俺の手下達何人分も!!!」って絶叫してた。

そんな主人公に対して「吸血鬼セクシー、ヤバ♡」とか言い出すヒロインの思考も謎。少々おイかれになってる? 元々が頭良くて長髪の似合う美男子でも人何人も殺してる時点で自分ならドン引きだが。ヒロインがいなくても成り立つ話のようにも思える。

コウモリとヒトの遺伝子とが合致した結果、凄まじい聴力とソナー能力を得るのはともかく、翼もなしに空を飛ぶのは笑ってしまった。あとコウモリという生き物は筋力含めて身体能力がさほど高くはないはず。それで主人公があんな超人的パワーを得るのはようわからんかった。
ただハイスピードで動く時、空を飛ぶときの絵の具を伸ばしたような、どこか絵画的なタッチのエフェクトはめちゃめちゃ格好良かった。

敵役がスーツにネクタイでドレスアップしてる時も足元がダサいスニーカー(あくまで私の主観では)なのは"ヌケ感"てやつなのか? それともこれまでが松葉杖生活だから革靴は持ってないという事の描写?
買いなよ革靴。お洒落は足元から。

パンチラ回数:0