浪川リオン

オットーという男の浪川リオンのレビュー・感想・評価

オットーという男(2022年製作の映画)
5.0
とにかく編集のテンポが良くて最後まで飽きなかった。こういう映画にたまに出会えるから、色んな映画を見たいという意欲が持続する。

「忠義は尽くすべきだろう…! それが例え、フォードだとしても!!」という台詞が気になって調べたんですが、シボレーはスイスの会社だったんですね…… シボレーもフォードも、どちらもアメリカの会社だと思ってました。自動車全く知らなくて……

冒頭で全く融通の効かない頑なな人物を描いておいて、"何故そうなのか"がちゃんと描かれる映画は名作ばかりな気がする。この映画もそうだし、『初恋のきた道』なんかもそれに当たるかもしれない。逆にその描写が薄いと心にモヤモヤが残って、脚本の粗さに目が向くようになってしまう。

こないだ見た『レミニセンス』なんかがまさにそうだった。演出や編集の良し悪しも、まず破綻の無い優れた脚本ありきだな。

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