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主戦場のkikiのネタバレレビュー・内容・結末

主戦場(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

23歳だけど学校でしっかり教わった記憶が本当にない。慰安婦という言葉だけは知っていて、教科書にも出てきた気はするし、ニュースで取り上げられていることも多いのに、性奴隷、性暴力、性加害という言葉を使わないため、慰安婦とは何なのかが数年前までわからなかった。このことが意味する色んなものがこのドキュメンタリーを見て改めて繋がっているんだなと思った。
国は認める必要がないとしている立場の人間の主張が個人的には全く理解ができない。認めて謝罪することの何が恥ずかしいのだろう。責任を放棄し、なおかつ修正し、無かったことにする。その当たり前のように問題を矮小化する態度に本当に腹が立って泣いた。日本会議のトップの態度なんだあれ、他にも歴史修正主義者たちの人権なんて存在しない、存在する必要がないという態度本当に腹が立つ。腹が立つを超えて本当に恐ろしい。中立でないみたいなこと書いている人もいるけど、人権侵害することって認められて然るべき事なのか?それも考えの一つとして認めなければという考えは普通におかしいと思うのだけど。
どんな思いで被害者の方が生きていきたのか、生きてこなければならなかったのか。サバイバーという言葉で表現するほかないほどに辛いものだっただろうと思う。
この確実にあったものを無かったことにしないために、自分でも身近な事からできることをやっていきたいし、なかったようなものとして絶対に扱いたくない。もっと勉強しようと思った。
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