片腕マシンボーイ

エンボクの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

エンボク(2019年製作の映画)
3.0
伝説のカルトシリーズ「援助交際撲滅運動」が帰ってきた!

援助交際撲滅運動に励む変態おじさんグループにヤり逃げされた挙句にネットに晒された女子高生がヤられっぱなしで黙ってられっか!なる話

そうな、これまでのシリーズ3作でエンボクのクニを演じ「集団殺人クラブ」のタケゾウと並ぶハマり役やった遠藤憲一ですが、あろう事か女子高生や女子大生に可愛い言われチヤホヤされるような役者になってしまったゆえ、記念すべき復活作に未出演…、5年前の「木屋町DARUMA」を最後に変態役やってないんちゃう?堕ちたもんやでぇ

代わりにチームエンボクを率いるのは山本浩司でありますよ!わっしょい!わっしょい!
2人の仲間を引き連れて、のこのこと援助交際に現れた女子高生を縛りあげた上にSMプレイに勤しみヤり逃げ、更にはその写真や素性をネットにあげて、これは世直しなんよ!と豪語する…クソ野郎なんですがね
うん、まぁ、エンケンのクニさんと比べたら大人しいんはいたしかたないよなぁ、そもそも芸風が違うし、おかまメイクで「いやさか!いやさか!」言いながら立ちバック、なんてのはエンケンだけで充分なんやが…
正直、山本浩司ならもっと出来る感は否めないよなぁ、「AMY SAID」の1人芝居シーンのチョコレイトバー!とか最高で、マシンボーイの大好きな役者さんのひとりやから、普通の変態やなくてもうひとつ何か欲しかったよなぁ…
って言うんも、あんまりやり過ぎると後半の展開の邪魔になる故の抑え気味な演出なんやろうが、その後半のもう1発も、イマイチ盛り上がりにかけたんよ、スンスン

まぁな、「援助交際撲滅運動」シリーズでも、確かに1作目と3作目ならこんなもんの盛り上がりなんやが、やっぱり2作目のめちゃテンション高いやつ期待しちゃっているからな、正直ものたりなかったぞぉ

そんな中!諏訪太郎だけはシリーズ通して安定の変態おじさんでホッコリしたぁ、諏訪太郎は裏切らねぇ、あんな信頼できるハゲ他にいる?ぺろぺろ、ヅラ…ズレているで!

そして、1作目は知らん人、2作目は蒼井そら、3作目はRio、とこれまではAV女優が援交女子高生ヒロインを演じてきたわけやが、本作は初の真っ当な女優さんがヒロインを!
秋乃ゆに?誰やねん…なった君!洪潤梨ちゃんと言えばわかろうもん!我らが井口昇監督が、ブルマをはいて女の子同士でチュウできる女優さんを自主作品で使いたい…、よし!なんならそんな女の子を集めて、演じて踊れるアイドルグループを作っちゃおう!つってプロデュースしたノーメイクスのメンバーの洪潤梨ちゃんが改名して長編初主演ですよ!

そうな、井口監督の元で「キネマ純情」や「ゴーストスクワッド」と言った大傑作に出演するも、解散してしまったノーメイクスですが、メンバーの中では現在は中元雄監督作品などで上埜すみれが活躍しているものの、他のメンバーは…
しかし!メンバーの中でもダントツで華があったゆにちゃんが帰ってきたぞ!他のメンバーと違い演技未経験でノーメイクスに参加したものの、デビュー作「キネマ純情」での度胸が座りすぎた演技に度肝を抜かれ、「ヘドローバ」のヒロインも素晴らしかっただけに、最近見なくて気になっていましたが…
まさか「援助交際撲滅運動」シリーズの復活作に主演で帰ってくるとわぁ…
もうな!デビュー作から観ているからな、お尻のみならずおっぱいまで出して縛られているんにはスンスンしたけどな!スンスン!

ってかゆにちゃんってばマシンボーイが大好きなピンク映画「新橋探偵物語」の監督の新作にも出てんのか!もうそっち路線で頑張っていくならマシンボーイももちろん歯を食いしばりながら応援するぞぉ、いやさか!いやさか!

そうな「援助交際撲滅運動」シリーズの復活作としては、イマイチインパクトに欠けるソフト路線ではあったが、洪潤梨改め秋乃ゆにちゃんの門出を祝う、っつーことで、劇場で観れてめちゃ満足やったわぁ、スコア加点0.2!

しかし、緊急事態宣言あけて、映画館が再開して、初の悪名高きシネマート新宿のスクリーン2やったんやが、相変わらずマナーも糞もないクズなおっさんとかいて、なんか逆にホッとしたわぁ
なんやろな、あのスクリーンだけはほんと特別よな?何か憑いているよな?ホッコリ