片腕マシンボーイ

ダイナマイト・ソウル・バンビの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

3.0
マシンボーイの好きな俳優の方の松本卓也やなくてマシンボーイの好きな監督の方の松本卓也最新作観てきたよ!って書こう思ったんやが……どうやら撮ったんもう5年くらい前らしいです、マシンボーイの好きな俳優の方の松本卓也も出ている松本卓也監督の前作「欲望の怪物」とどっちが先なんかな?

自主制作の短編映画で国内外の賞を乱獲した山本監督が、満を持して!長編商業映画を撮ることになるが……って話

これはぁ…なんとも評価の難しい作品、ただ5年前に撮った言うんが信じられないくらいの、2022年先取り映画でしたなぁ!
うん、松本卓也監督が演じる山本監督が撮影現場でパワハラセクハラやりたい放題!どうなる撮影現場?って作品なんやが……まさに今公開が相応しい感じやろ?
ただ評価が難しい言うんも、元々松本監督作品のファンのマシンボーイが山本監督を松本監督と同一視してしまっているからば、くぅ…あんなに優しい映画作れる松本監督がこんなに横暴でクズな最低野郎なワケあるかい!ってぷんぷんしてしまったんと
山本監督に対してライバル意識を持つメイキング担当の先輩がいろいろと画策するんが腹立たしくてね
だからね……マシンボーイはずっとずっとモヤモヤしながら観ていたんよ!ぐぅぅぅ、まぢ絶対にこの先輩も制作の梟谷ちゃんに下心ありありなんがまぢウザかったでぇ!(まぁ梟谷ちゃんめちゃ可愛かったから気持ちはわからんでもないが…)

あとな、ポイントとしては山本監督は松本監督と違ってバイオレス映画が得意!ってところがね、ゲラゲラ
うん、初期短編「ウルフ・バイト」や、賞を乱獲したっつ〜バイオレンス映画のおもんなさ具合が絶妙でね!それが逆に面白いっつ〜カオスにムフムフしたしやねぇ、もちろん新作長編もめちゃ微妙そうでワクワクしたよねぇ!お風呂でのアクションシーンがまぢヤバいとか言いながらめちゃショボいんも素晴らしいし、お風呂大乱闘かと思いきや全裸がひとりだけとか……うひゃあ!
そもそも大浴場アクションには洋画なら「イースタンプロミス」、邦画には「ヘドローバ」っつ〜類稀なる傑作あるから越えるんは容易や無いんよなぁ

そんな山本監督、結局はその人間失格な言動によって追い込まれていくんやが……、昔から一緒に映画撮ってきた仲間たちはどれだけ山本監督にガッカリしても決して見捨てたりはしないんよ、山本監督の才能を信じて付いていくんよ
もちろん山本監督のやり方は正しく無いのはわかるし、今の時代にそぐわないこともわかるが、彼のようなやり方だからこそ生まれた傑作も数多くあるし、彼のようなやり方の監督に鍛えられて数々の名優が生まれたんもわかるからば、偏に悪だと断罪すんのも難しいなぁ、とは思ったよねぇ、程度はともかくアーティストなら絶対に山本監督らしさが必要な瞬間はあると思うんよぉ
だから個人的にはやっぱり山本監督を陥れようと裏工作するもうひとりに腹立ってしまったからばね、そのバランスがもう少し山本監督に偏っていたらばわかりやすかったかなぁ、とは思った

あとさ、カメラマンの火口昇さんは井口昇監督と一字違いのクセに全く冒険心の無いサラリーマンカメラマンみたいな人でガッカリしたよね!1番ダメ〜プンプン

あ、ちなみに映画みながら松本卓也監督ってアルピー酒井の痩せてる時に似てるな!思っていたんですが、登壇した松本卓也監督はもっと痩せていてビックリしましたわぁ
うん、役者さんって生で観るといつもスクリーンで見るよりだいぶ小柄よねぇ…映画で観てもほっそ〜い美波ちゃんとか、きっとシュレッダーかけれるんちゃうか?ってドキドキしてますわぁ!ぺろぺろ