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ミッドサマーのseishirowのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
2.8
つま先から髪の先まで震え上がった「へレディタリー」。その監督アリ・アスターの最新作。ルートインのコンフォートルームで見たわけよ。
ホラーを超常現象やオバケが出る物と定めたらこの映画はホラーではない。あくまで人間の話。
家族が死に、心の傷を抱えたまま知人の留学生の地元スウェーデンに同行したらカルトなコミューンであった、という話。他の方のレビューにあるように、風景や人はあえて素朴でありまた華やかで、とても絵になるし、染み1つない服に身をつつんだキレイで敬虔な人たち。だが人里離れて暮らす集団が一般常識で測れない行動や理念を持つのは珍しい話ではなくて…。
カルトと書いたけど、その定義も実はよくわからないけど一般的な社会とは相容れないのはわかる。で、自分はこの話は全く怖いとは思わなかった。なぜかと思ったが、これはアメリカの映画だろうけど、アメリカの一般的な社会とこのカルト集団の文化を両極に置いた目盛りがあるならアメリカに比べて日本は少しカルト集団寄り(日本だけじゃないけど)なのではとも思えたからだ。多分そんな感じ。怖いのはグロシーンだけかな。
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