このレビューはネタバレを含みます
おもしろかった。
ヘレディタリーと比べるとこっちはしっとり系で女性受けするのがすごくよく分かる。
フローレンス・ピュー、不安定さがあるヒロインの演技すごい。
ヘレディタリーのハイテンション(?)さが好きな自分としては若干大味だなーという印象はあるけど、背景をよく見たら「壁画めっちゃ新しいよね!?」とか「なんで赤ん坊泣いてるの!?」とか細かい配慮は相変わらずで好印象だった。
家族とか恋人っていう最小単位のコミュニティがまさしく崩壊していくのに対して、カルトとかコミューンのような中規模のコミュニティが並外れて強かで決定的な影響を持つという構造は興味深い。
あと、ダニー以外の外部の人間がコミューンの到底受け入れられない慣習を目の当たりにしたとき、反応は千差あっても最終的に「こういう文化なんだ」っていう歩み寄りを見せようとする。理解を示すべき、というある種大人の対応によって割を食う展開好きだったな。
この辺りは現代ホラーって感じがしてとてもワクワクする。次回作も楽しみ。
(おまけ)
理不尽さがウリなので妄想がはかどる映画でもある。
例えば、
あの村にトリックの上田と山田がやってきたらなんだかんだで全部マルっとお見通しで上田が全員空手(通信教育)で成敗するんだろうな〜とか。
ワンスアポンアタイムインハリウッドのブラピがやってきたら犬と一緒に村人無双するだろうなとか。あのブラピ、基本クスリもセックスも断るから祝祭とか屁でもないんだろうな。