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ミッドサマーのTATAのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
2.9

村の独特の風習や奇祭を扱ったお話って興味があって。そしてあの色彩鮮やか、可愛ささえあるビジュアル。
フェスティバルスリラーって何?大画面でみて大丈夫?あの「ベニスに死す」のビョルン・アンドレセンも出てるって??
という流れで初アリ・アスター作品みました。



↓ネタバレします↓






ダニーちゃんのハイパー荒療治セラピー映画でした。洗脳ともいえる。
大傑作って言葉もあったけど、ストーリーとしては期待してたほどのものではなく(個人の感想です)
見終わった感想は「あー気持ち悪かったあ!笑」でした。
高熱で朦朧としてる中で見せられてるような世界。


グロもあるし、顔面餅つきにはウワッとなったけど、それより他の事柄が気持ち悪い。
パイに入ってる毛とか(あれは絵で予想できた)村人が笑顔で囲んでくるのとか、皆で悲しみをオンオンと共感するさまとか。

共感するのはいいんだ、それが自然な流れから発生する共感なら。
でも、あの村人たちの共感は儀式というか…洗脳に見えてしまって気持ち悪かった。
ずいぶん前に知り合いがやばい感じの自己啓発セミナーにハマって絡んできて、よし、現場見てから文句言おうと思ってその集まりを見に行ったことがあるんですけど、その異様さを思い出しちゃった。

一番えぐさを感じたのは物語の始まり、ダニーの家族のシーンだったかなあ。
村でもいろいろあるけど、何か別世界って割り切ってしまったのもあるかも。

それにしても、あんなに笑い堪えるシーンがあるとは思ってなかったな

セックスシーンがね…あんなの拷問じゃないですか、皆で囲まないで歌わないでやめてあげて!流石にかわいそう!って見てたら、おばあちゃんがお尻押して手伝うじゃないですか。本当にやめてwwやめてあげてwwwwって普段使わないwで書いてしまうほど笑えてしまった…
その後、思い出したように現れたモザイク処理も笑ったけど!

接いだクマ皮を着せられるクリスチャンもなんでそんなキョトン顔なの…ちょっと可愛く見えて戸惑った笑

お久しぶりのビョルンは、飛び降りの老人役でした。ビョルン?ビョルンなの!?ビョルンだー!!わー!ビョ……………(杵)
私は無になりました。


花からダニー生えてるレベルの花ドレスを着て、もそもそ動く姿はなんか妖怪っぽかった。
そしてラスト、ダニーの笑顔。
ダニーにとっての救いだったんでしょう。
洗脳かもしれないけどさ。
君が幸せならそれでいいよ、ただ犠牲を出さず自分の中で完結してくれ…と、ヤバいタイプのセミナーにハマった人に向けた言葉と同じ言葉が浮かびました。


ところで、マーク。一番最初にやられるオーラをこんなに出してるキャラを久しぶりに見ました
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