このレビューはネタバレを含みます
なだらかな坂道の様な映画。
場面場面は美しいがやや冗長でくどいと感じた。
とにかく説明が無いので、今どういう状態なのか分かりにくい。
そもそもこの映画自体、鑑賞していない人には内容を説明し辛いと思う。
ウッとなるシーンは大体肉が見えているからだと思う。飛び降りが一番キツかった。思ったよりはグロくもないし、精神的にキツい映画では無かった。キツいシーンの前は大体前振りが音楽なんかでされるのでビックリしたりすることも多く無くよかった。
シリアスな笑いのシーンも多め。畑からに黒人の片足が突き出る様に埋められていたり、ババアに囲まれて喘ぎ声を共鳴されて腰をババアに押されながらセックスしたり、急にモザイク入ったり熊着せられて燃やされたりする。怒濤の後半。
宗教、カルト映画というよりは民俗の姿、文化にうっかり入り込んでしまったという印象。画面全体に映し出される大量の花、民俗衣装や壁画、色彩、様々な音楽が違う文化を体感しているようで没入感は良かった。
個人的には人々の歌、ダンスのシーンの音楽が印象に残る。音でシーンを作ってる気がする。通してみると程々に面白かった。
が、別にもう1回見る程では無いなぁ。
Twitterの一部の感想で作品とはやや違う方面に持ち上げられ過ぎていると思う。
追記
他の人の、「作中で強調された赤子の声」「主人公達を連れてきた人の両親の死の理由が焼死」などからこの夏至祭が90年に1度では無くもっと頻繁に行われているのでは無いか。という考察を読んだ。
それなら確かにこれがカルト映画と見る事が出来るなと納得したし、面白いなと思ってしまった。
ただ1度見ただけではそこまで読み解く事が出来なかったので悔しい。
いずれにせよ人の感想をもっと読みたくなる映画だと思う。