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82年生まれ、キム・ジヨンのnonchanのレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
3.8
自身も育児のためやむを得ず専業主婦になった経歴をもつチョ・ナムジュの小説で、韓国で130万部以上の大ベストセラーになった作品の映画化。
原作本は未読で観た。
タイトルになった主人公の名前は、韓国で最も一般的な名字の「김(キム)」と1970年代後半から1980年代初期に生まれた女の子の名前1位の「지영(チヨン)」を組み合わせたものだとか。
少し前に観た「はちどり」の主人公ウニの設定は1980年生まれなので、ほぼ同じ頃に生まれた女の子が成長し、結婚、出産。
その間に右肩上がりだった韓国経済が破綻し、軍事政権が崩壊。
民主化が進んで新しい韓国になりつつあると思っていたのに、「はちどり」から20年以上経っても依然として男性優位で女性には生きにくい社会だったのか。
コン・ユが演じたジヨンの夫デヒョンは、一見育児に協力する優しい旦那さまのように見える。
しかし、ジヨンが精神的に追い込まれ、別人格を生むほど心が壊れるまで気づかないのは如何なものか。
劇中ジヨンが突然別人格になってしまうことを何かが憑依したーと解釈したレビューを見たけど、コレって強いストレスから発症した解離性同一性障害、所謂多重人格障害のことよね?
原作本を見ていないので分からんけど。
姑の態度は韓国ドラマでよく見る韓ドラあるあるだけど、私も刺さる事が多々あった。😓
嫁姑の関係は日本も韓国も同じ。
愛する旦那さんを産んでくれた人だから仲良くなりたいけど、現実はそう甘くは無いよね。
観る世代によって評価が分かれる作品かな。
ちなみに、韓国での観客動員数367万人 。
多数の女性が共感したけど、男性からは不評だったとか。
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