おにくちゃん

82年生まれ、キム・ジヨンのおにくちゃんのレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
3.5
「環境のせいにするな!」といった内容の発言をする人は多い。

確かに自助でなんとか出来る事もある。

でもそれではどうしようもない事も多い。
いじめや差別なんかはそれの最たる例であろう。
この映画で描かれているのは個人の問題でなく環境の問題だし、
実は主たる人間は悪くは描かれていない。

あれだけお人好しの旦那の発言や行動が的外れなのもまさしくそう。

環境が整うには時間はかかりそうだが、この作品がヒットする韓国では日本よりも実現が早いのかもしれない。

まぁ兵役というものが存在しているのはその足枷にはなるであろうが。

作品の評価でいえば「ハチドリ」の方が表現の部分好みだった。
似たようなテーマでありながら趣深かったように思う。

例えばスカッとジャパンみたいな分かりやすい悪役3人組とかが出てくるだけで作品が安っぽくなってしまうと感じた。

原作を読んでいないのでみようと思う。