男性の自分は観た後、落ち込みもしましたが本当に観て良かったです。
男が尊重されるのが当たり前に根付いてるのが観ていてしんどい。
よく考えたら自分は男に生まれたせいで何かを諦めたことってない。
この時点で女性の気持ちを理解できないのだろうし、この映画よりももっとしんどいですよと言われたらぐうの音も出ない。
だけれども相手の立場や気持ちを想像し寄り添って考えることはできるし、とても大切な事だと思う。
この映画がここまで自分事に考えさせられる要因の一つが夫が古くさい男性感MAXのモラハラ夫とかではなく、とても今っぽいどちらかというと優しい男性であったこと。
序盤は少し軽薄に感じた所が目立つが。
物腰柔らかくて優しい夫と結婚してもこれだけ女性は男性社会的なものに抑圧されているのだなと。
以下印象に残ったシーンをピックアップというか殴り書き。
姑に子供を急かされ落ち込んでいる嫁に励ましながらもまず1人授かるのはどう?という優しい追い打ち
主人公の学生時代の回想、痴漢にあい、泣いたらスカートが短いからだと説教くらう。
夫の同僚の家庭への愚痴。
ご機嫌とらなきゃいけないとぼやいている。
(夫も前半は心配しているのか機嫌とっているのか分からなかった)
あんぱん。
お母さん漢方薬ぶちまける!
父、娘の就職決まった際はめちゃくちゃ喜んでくれてた。
娘も愛してた。
いやでも、あんぱん!
救いのない方向へ話が行ってしまうのかと思ったけれど
ジヨンの弟が父親の世代とは違う価値観を身につけてくれそうな希望があった。
性別関係なくその人をしっかりと見るということが、もっとできるようになりたいと思う。