どらどら

82年生まれ、キム・ジヨンのどらどらのレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
4.5
- もちろんすごく疲れるけど、戦わなきゃ

職場で、家庭で、果てはカフェで
繰り広げられる女性差別

痴漢、「女が悪い」的言説、盗撮
取り囲む、暴力的なまでの環境

キムジヨンは全ての虐げられてきた女性の亡霊を背負う
その亡霊を背負うべきは誰なのか
誰が加害者なのか
沈黙は罪だ
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韓国の超話題小説の映画化
韓国でのこの小説へのバックラッシュは凄かったらしい
女性の共感は呼ぶだろうが、これは間違っても女性向けの映画ではなく、むしろ男性こそ視聴すべき映画である。これを「女性向け」と言い放てる当事者性の欠如はそれ自体暴力的だと思いますよ、、、

日本でも、これほど直截的に女性抑圧を描いた作品はまず多くの反発を招くんだろうなと思う
「フェミニスト」が悪口だと思っている人たちが一定数いるので、、
同級生とかと話してても、「もしかしてフェミですか?」と言われたことがあって絶句したんだけど、社会の認識としてはそのレベルなんだろうなぁと改めて。

男性は自分が男性である故に得ている圧倒的なメリットを自覚した方がいい。それを努力したからだと強弁するのは無理があるほどに、スタートラインにも立ちはだかる障害にも圧倒的な差があるから。もはや、そのメリットは暴力なんだよ、、。
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