現代の女性の生きづらさ、社会問題といったとても大切なテーマの作品だと思いました。
キムジオンは、1982年生まれの女性の名前で1番多いものだそうです。
そんなどこにでもいそうな女性キムジオンですが、結婚出産後を経てからは仕事復帰もできず、子育てだけに縛られた毎日です。息子第一で嫁を使いっぱしりにする義母にも気を使いますし、夫はいい人ではあるけど子育ての現実がわかっていない感じです。
ひとつひとつの出来事が何気ないけれど痛々しく描かれていました。
こんな過酷な思いをしている女性が、「どこにでもいる普通」の女性である社会に恐ろしさを感じました。
原作の小説はもっと悲惨だと聞き、読んでいないのに凹んでしまいます。。
私も出産後に会社を辞めた母親なので、共感する部分が多かったです。
ただ、韓国の話なので日本とは違うとは思いますが、それにしてもちょっと誇張しすぎかなと思いました。
特に最後の方のカフェでの出来事ですが、小さな子どもを連れた母親に対してあんな意地悪な態度の人たちがいたら、流石に周りに怪訝な目で見られると思いますし、SNSにアップされたら若者たちの方が非難されて大炎上ではないかと思います。
