このレビューはネタバレを含みます
終盤のジヨンの母親の「どうしてこうなってしまったの？」という言葉が印象的で、またこの映画の主題だったと感じた。女性の社会的に差別されているシーンが多いから、そこを社会問題として提起しているように見えがちだが、結局男女関係なく子育てで負担を誰かが負わなければいけない社会に対する疑問の方が大きく感じた。「村の子供」みたいな意識で社会全体で育てるみたいな意識の欠如が問題かと思った(社会主義的だけど...)。ジヨンのような辛さを抱えている人がいることは男女関係なく事実(女性に多いのも事実)だが、擁護するにも批判するにも「そういう人」という括りでジヨンをステレオタイプで扱うこと自体が良くないと感じた。終盤のシーンで「私をしっているの？」というセリフに集約されていたように、ひとりひとり考えや感じ方は異なるのだから。回想シーンに入る時は、当たり前だけど髪型をわかりやすく変えていた。
