香港映画
突然の事故で半身不随となってしまった男、リョン・チョンウィン。妻とは離婚、息子とも離れて暮らし、人生に何の希望も抱けないまま、ただただ日々を過ごしていた。妹ジンインとの関係もうまくいかず、慰みは唯一の友達である元同僚のファイとの会話と海外の大学に通う一人息子の成長だけ。そこに若いフィリピン人女性エヴリンが住み込み家政婦としてやってくる。広東語が話せない彼女に最初はイライラを募らせたチョンウィンだったが、片言の英語で会話をしながらお互いに情が芽生えていく。やがて、エヴリンが生活のためにやむを得ず写真家への道を諦めたものの、今でも心の中で夢を追い求めていることを知ったチョンウィンは、彼女の夢を叶える手助けをしようと思い始めるが…。
香港版「最強のふたり」なのかと思いきや、そういうタイプの話ではなかった。
日がたつにつれ、二人の関係が柔軟なものになっていくのがよかった。
香港における、移民への差別意識なども描かれている社会派。じわりとくる作品。