このレビューはネタバレを含みます
余命宣告をしないことが本当に本人のためなのか?という答えの無い問いはありつつも、穏やかに進行するストーリーが沁みました。余命僅かな祖母と過ごす最期の時を焼き付けたような映画に感じました。
ほとんどアメリカ育ちのため、親族達の選択に葛藤を感じるビリーにかなり感情移入しました。どう接したらいいんだろう?みたいに、大半思い詰めたような顔をしています。
ナイナイを心配して帰省したものの、焦りを抱えていたビリーにとって「大切なのはどう生きたかだよ」という言葉は1番必要だったのではないでしょうか。ナイナイを胸に、晴れやかなビリーのラストは爽やかでした。
しかも予想外でしたが、6年後も普通にナイナイが生きているという結末は個人的にかなり好きですね。こういう筋書きの映画だからといって、必ず死なないといけないわけではないからね。余韻が明る過ぎて笑っちゃいました。