東洋西洋、個人集団、世代によって異なる価値観に決着をつけるでもなく、どっちつかずにぼやかす感じが現代的な映画。
思っていた雰囲気とは全然違くて、必要以上にエモーショナルでなく、割と淡々とした日常描写からテーマが描かれているのが特徴。
「問題提起」とか「議論を呼ぶ」とか、そんな意識の高い話じゃなくて、どこまでもある家族の問題からブレない点が良かった。
観ている間は正直退屈だったんだけど、観賞後には好きになっている、そんな作品。
中国語と英語でタイトルが出てきたり、中国語の歌が劇中沢山使われていたりと、この体験を通して監督が成長したということが凄く伝わってきて、それもほっこり。