FF好きとして前々から気になっててなかなか観れなかった。やっと観れた。
最高だ。最高に良い話。良い話過ぎて逆に怖くなるぐらい良い話。久しぶりに泣けた。笑いと涙なしには観れない。
基本的に人物像が極端。典型的な事例みたいなわかりやすさに寄せてる人物設定。
極端に不器用で無口な父親。極端に現実社会で自己主張できない息子。この親子が突然の父親退職からFFのゲームの世界で繋がり、父親に知られず息子が父親とゲームでキャラクターを通してコミュニケーションを図る。
このFFの世界観の中でオンラインゲーム“あるある”やゲームしている本人とゲームの中のキャラクターを客観的に描くことでその本人とキャラのGAPとか、普段現実世界でやらないことをゲームの中でならやれるやれない→現実世界ももう少し頑張ろうかな的に影響する、でも、ゲームをやらない人たちにはなかなかそこを理解してくれない、みたいな、ゲームをしている人には共感できる、「そうなの!ゲームって目が悪くなるとか、テレビが見れないじゃない、とかで怒られる無用の産物ではないの!もっと言ってやれ!」と応援したくなる映画。
このFFの3と14という歴史が個人的にバッチリ同じ世代だということもあり、本編でその3と14と、またその間の親子の変化と思い出、みたいなところが何ともノスタルジック。
あのFFのメロディや、イフリートだのタイタンだのと往年の好敵手や召喚獣の中を、ゲーム自体にも想いを馳せつつ、あれやこれやと悪戦苦闘している父親が、いつの間にかハマりにハマってやたらと馴染んでゲーム本筋と違うゲームの枝葉の部分まで楽しんでるとことか、めちゃほんわかしながら笑えた。
そんな笑いに包まれつつも、いつしかこのゲームとゲームの中で知り合う仲間たちとの絆を愛し、あろうことか命を賭け始める父親の思いというか、熱意と言うか、それに感化されて応えようとする息子とゲームの中の仲間たちの優しさとか、このゲームを通じてわかり始める親子の関係性やお互いの内面、そして、父親の退職理由。
こんなにゲームがくだらない物ではないと言ってくれる映画に出会えた幸せ。
でも、ゲームをやってる人にはマジしょうもないとか、最初はキーボードとコントローラーの同時操作にイラつくのわかるわぁ〜とか、なんだかんだ顔も知らない奴らとでも目的同じくして強い敵を倒した時の喜びみたいな、逆にゲームならではのくだらなさや楽しみを感じれる。
FF知ってても知らなくても、ゲームやる人でもやらない人でも、ほっこり笑いと感動を得られる。想像以上にわかりやすくて面白かった。
こんなに感動するリミットブレイクはない。
そして、山本舞香、大好きだ。
この顔と雰囲気こそCGかと思うぐらい非の打ちどころがない。