ノーラン監督はもれなく全作観ている。
逆行の設定が飲み込めるまでは、分からない!けれど面白い!分からない!!と見進め、やっと理解できた頃に興奮状態のままエンドロールを迎えてしまった。
高揚を沈静させ、オペラハウスは?あの場面は順行?と一つ一つ疑問を解消していくと、思っていたより複雑じゃないのか、と意外とスッキリしてしまった。
勿論、とても面白かったし映像も凄い。
けれど、最新技術なのがひしひしと伝わり、設定も真新しいことが表に出過ぎて、話として何度も見たい、とはならなかった。
インセプションやインターステラーほど、登場人物の心情を描きそこに感情移入するようなことはあまりなく、だからこそカラクリが解けると味気なく感じてしまったのかも。