ちぃ

TENET テネットのちぃのネタバレレビュー・内容・結末

TENET テネット(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

★3.8 まず主人公は名前のない男。彼はCIAで任務にあたる。ウクライナのオペラハウスの爆破事件で仲間を守るが、テロリストに捕まりCIAの掟に従い自殺を図る。(機密が尋問により漏れないように)そしてその日、スタルクス12という場所でも爆発が起きていた。主人公が自殺用に飲んだ薬は鎮静剤にすり替えられており、彼は一命をとりとめる。そこで彼は「TENET」という言葉を得て謎の敵と戦っていく。まず彼は時間を逆行する弾丸を目にし、時間を逆行する装置、順行する装置の存在を知ることになる。逆行している時は酸素マスクを着けていないと肺に酸素を取り込めないということ、逆行の中では熱エネルギーも反転するという事など。

そして黒幕はセイタ―という男で彼は子供の頃スタルクス12という地域に住んでおり、そこは核で汚染された地域で地図上からも姿を消されていたが、彼はそこでプルトニウムを探す仕事をしていて未来から来た手紙を見つける。そこにはこの仕事を請け負えば富と名声が手に入れられると書いてあり、この生活から抜け出したい彼は未来の者と通じるようになる。彼は未来の人間からアルゴリズムという物を見つけるよう指令を受けていた。アルゴリズムは9ピースからなり、未来人がそれを作った。しかしそれを作った科学者は自分の作った物の作用に悲観し、アルゴリズムを過去の世界に隠す。それをすべて集め起動させると時間の総ての流れが逆行させられる。未来人たちは自分たちの世界の先が短いことを予期し(資源の枯渇などなど)時間の逆行を常とし、順行の世界を滅ぼすことをもくろんでいた。
セイタ―は実はがんに侵されていて余命も短い。彼は自分の死と共に人類(順行の)を道連れにすることを実行しようとする。その時間の流れを変える争いが第三次世界大戦であり、未来人と現代人の戦い。現代人は時間狭撃作戦にでる。1つの部隊は順行からもうひとつの部隊は逆行からアルゴリズムを奪還するための10分間の作戦。(TEN-NET:TENの回文)それによりアルゴリズムは回収、第三次世界大戦は現代人が勝利した。

これは解れば非常に面白い。そしてわかった上でもう一度確認したいからまた見たい!よかったーわかって。すごく不安だった。面白味感じられなかったらどうしようって。わからなくても雰囲気でわかればそれはそれで面白いと思う。とにかくニールが申し分なくかっこいい。彼は未来の主人公の友人で、現行の彼を救うため、ひいては現行の時間を守るため命を懸けて戦う。何がいいってちょいちょい敵かと思っていたマスクの男がニールで主人公のピンチを救う。自分を犠牲にする姿には涙さえ出てくる。

あと回文。SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS」というもので、意味は「農夫のアレポ氏は馬鋤きを曳いて仕事をする」って意味。いろいろ考えられててとにかく面白い。
ちぃ

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