自分の命か、世界の命か。
仕掛けは斬新で、アイデアも一発では留まらずに、しっかりと最初のアイデアを駆使して発展していました。
仕掛けを追うだけでも充分に見応えのある作品だと思います。
ですが、終始そのアイデアに依存していたように思います。
それを取っ払ってしまうと、よくあるテロ組織の企みを阻止する正義という構図です。
家族愛や友情など普遍的なメッセージも盛り込まれていましたが、訴えかけてくる熱量が薄めの印象でした。
この作品を支える発想の素晴らしさが邪魔をしているのが原因です。
圧倒的なアイデアを体感する映画。
こういう表現になると思います。